夜来香は、名古屋で初めて焼餃子を始めた老舗の中華料理店です。
オリジナルの包み方（通称：夜来香握り）で、薄めの皮でふんわりとした餡が特徴。
餃子は、角子とも言い
中国数千年の昔に始まり秦の始皇帝に始め数多くの雲上人の間で
若返りの妙薬強精強壮の秘薬として貴重がられ数多くの話題を生みました。
60年来変わらず、これからも変わることのない「夜来香の餃子」は創業者のこだわりの結集でもあります。
研究を重ねてできた
「とろけるような皮の食感と薄さにこだわった餃子」
戦後の復興に活気づく名古屋・栄に、昭和30年に開店しました。
創業当時、栄養失調気味の人々の姿を見て、野菜や肉などが入り栄養のバランスが取れた餃子の店を立ち上げることを決意。
当時の餃子といれば水餃子が一般的でしたが、独自に研究を行い、焼餃子を開発しました。
その頃の日本には焼餃子は珍しく、栄養にもいい「妙薬・妙食」として販売したところ、1日約600人前も出るほどの人気メニューとなりました。そのときから皮が薄く小ぶりな形が特徴です。
創業者である小縣新一郎と夜来香
創業者である小縣新一郎は、明治大学へ入学しその後皇族関係者の運転手を務め戦争中は近衛兵として中国に。
日本に帰国後は靴磨き店、バー、うなぎ店などを開業しバーだったのを中国料理店に変えました。
中国にいる際、夜来香を歌った李香蘭と知り合ったことから屋号を『夜来香』とつけたと言います。
名古屋には当時、水餃子店は存在していましたが焼餃子店はなかったため、社員と共に研究のため大阪や東京へ行き餃子を食べ歩き名古屋初の焼餃子が夜来香にて生まれました。
夜来香握り
「餃子なら夜来香」の看板の名の通り、餃子が自慢の当店。1日に多くの餃子を提供するために、通常のように皮をつつまないことで時間を短縮した独特の包み方(蝶々握り)が、”夜来香握り”です。
すべて店舗で包み、ご注文を受けてから焼き上げる餃子は、小ぶりで食べやすく、皮はパリっと！なかはふわっと！しているのが特徴です。
『夜来香の餃子の象徴』
夜来香の餃子には真ん中に酢の春雨が盛り付けられています。
当時は白葱の細切りが盛り付けられてましたが、切る量が多すぎることで大変な為、ある時、新一郎が酢の春雨にしてみたところお客様に大好評となりました。
今では夜来香の焼餃子の象徴となっており、おかわりする人もいらっしゃいます。